Hans J. Wegner
AP19 "Papa bear" in Oak

デンマークを代表する家具デザイナー、Hans J. Wegner／ハンス・ウェグナーによる代表作 ”パパベア” チェアです。こちらは1950~60年代頃に作られたもので、まるでクマのような、大きな本体と座る人の身体をすっぽりと包むような座り心地が印象的な椅子です。爪と脚にはオーク材が用いられており、経年により飴色へと変色しています。ファブリックはデンマークのテキスタイルブランド、Gabriel／ガブリエルの SAVAK／サヴァクにて張り替えました。SAVAKはデザイナーのTove Kindt-Larsen／トーべ・キンド・ラーセンによって1960年代初頭に生み出されたカブリエル社の名作ファブリックで、羊毛を絡めたようなきめ細やかな織りが特徴です。

AP Stolen 1954
Oak nail, Oak legs, New wool fabric (Savak : Gabriel 00003)
w-90, d-92.5, h-99, sh-40cm
price: on hold

Hans J. Wegner／ハンス・ウェグナー　1914-2007
デンマークのトゥナーに生まれる。父親は靴職人。17歳で家具職人の資格を取得。木材について専門的に研究を行う。1936年から2年間、工芸スクールに在籍した後、デザイナーとしての活動を開始。1940年、アルネ・ヤコブセンのもとオーフス市庁舎の建築プロジェクトに参加し、カンファレンスチェアや待合のソファなどのデザインを手がけました。また同年、ヨハネス・ハンセン工房に於いて家具製作をスタートさせています。1984年、デンマーク女王よりナイトの称号を授与。1995年、生まれ故郷のトゥナーに”ウェグナー美術館”が開館しました。氏は生涯に於いて家具デザイナーとして数々の名作を生み出し、国際的にも高い評価を受けています。