Luca Scandinavia | 北欧ヴィンテージ・工芸・アート
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Anton Michelsen
Silver tea spoon with Vermeil Enamel handle

ジョージ・ジェンセンの現行プロダクトで知られる "デイジー" ブローチを初期に手がけ、王室御用達でもあった銀細工房の Anton Michelsen/アントン・ミカエルセンによるティースプーン6本セットです。1841年に設立された A. Michelsen工房は1985年にジョージ・ジェンセンへ吸収合併されました。こちらのスプーンは合併前の1940~50年代頃に作られたものではないかと思われます。本体は銀製で作られており、表面にはゴールドプレート(鍍金)が施されています。ハンドル部分には Vermeil Enamel/ヴァーメイルエナメル細工(七宝焼)が施されており、白、青、黒、赤、緑、橙の6色での構成となります。こちらはかつて日本国内で販売され、個人邸に納まっていたもののようで、磨きは行なっておりません。

A. Michelsen 1940~1950's
Gold plated sterling silver with Vermeil enamel
l-10cm
ご売約となりました。ありがとうございました。

SOLD

Anton Michelsen/アントン・ミカエルセン 1809–1877
A. Michelsen/A・ミカエルセン工房 1841-1968

デンマーク、オーデンセに生まれる。1830年、地元オーデンセでの教育を終えたあと、コペンハーゲンへ移住し、様々な巨匠のもとで11年間に及ぶ修行を重ねる。1834-35年、王立美術アカデミーに在籍し、奨学金を得て、ベルリンやパリへ渡り、ワークショップでの金細工や銀細工の経験を積みながら、エナメル細工も学ぶ。1841年、コペンハーゲンのゴザーズゲードにて自身のワークショップを設立。1848年、「王室のための金細工職人、及び、受注メーカー」として、デンマーク王室より正式に任命される。創立者のアントンは1877年に他界、子息のカール・ミカエルセンが後継者となる。1880年、カールは宮廷の銀細工師及び宝石商となり、デンマークの宮廷より重要な委員としての立場を獲得する。20世紀初頭、毎年恒例となる ”クリスマススプーン" の生産を開始。エナメル細工の工芸を専門化し、洗練されたカトラリーを生産し人気を博す。この時期、デンマークに於けるモダニズムの到来を予感させる前衛的な芸術家たちとのコレボレーションが活発化し、トーヴァルト・ビンデスボール、ヨハン・ロード、スヴェン・ハマスホイらが参加する。1940年、マルグレート王妃出産を記念し、イングリット女王へのためのブローチ ”Marguerite daisy/マーガレット・デイジー”を発表する。A・ミカエルセン工房は四世代にわたって高品質なシルバーとジュエリーを製造。宮廷とのつながりにより、その作品はアマリエンボー博物館にもコレクションされています。1968年、ロイヤルコペンハーゲンはA・ミカエルセン工房を買収し統合されました。今日もジョージ・ジェンセンによって”マーガレット・デイジーブローチ”は製造されています。