Luca Scandinavia | 北欧ヴィンテージ・工芸・アート
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Kaare Klint
a pair of Red chair

「デンマーク近代家具デザインの父」と称され、デザイナーでプロフェッサーを務めた、Kaare Klint/コーア・クリントによる代表作 "レッドチェア" 一対です。レッドチェアは18世紀中葉の英国チッペンデール様式をリデザインした椅子で、1929年にスペインで開催された「バルセロナ万国博覧会」に出展されメダルを受賞、後にこちらのアームレストの備わるタイプがデザインされました。当時の張り地が赤色のゴートハイド(山羊皮革)を張ったことから、"レッドチェア"と呼ばれるようになったとのことで、万博に因んで "バルセロナチェア"の別称もあります。こちらの椅子は、マホガニーのフレームに、馬のたてがみを編んだ ”ホースヘア” がシートに張られています。こちらは一対での販売となります。

Rud. Rasmussen 1988 (Original 1930)
Mahogany, Horse hair
w-61.5, d-56, h-89, sh-43cm
ご売約となりました。ありがとうございました。

SOLD

Reference: the Danish Pavilion at the Exposición Internacional de Barcelona in 1929 (http://danishdesignreview.com

Kaare Klint/コーア・クリント 1888-1954
デンマーク生まれ。高名な建築家の Jensen Klint/イェンセン・クリントを父に持ち、幼少の頃から建築や芸術的要素を生活の一部として育ち、コペンハーゲンの技術学校にて、父や、新古典建築の第一人者、Carl Petersen/カール・ピーターセンらの元で建築を学ぶ。1914年、父とカール・ピーターセンらが依頼を受けた「ファーボーミュージアム」の創設に若きクリントも家具デザインを担当。カール・ピーターセンと共同開発した名作椅子「フォーボーチェア」を皮切りに、新古典主義をベースとした数々の名作品を生み出す。1924年、王立芸術アカデミーに於ける家具科の創設に参加し、初代主任教授を務め、アルネ・ヤコブセン、モーエンス・コッホ、オーレ・ヴァンシャー、ハンス ・ウェグナーやポール・ケアホルムなど、後にデニッシュデザインを担うこととなる若きデザイナー達に教育と希望を与える。1929年、バルセロナで開かれた万博のデンマーク館の展示デザインを担当、自らデザインした椅子 "Red chair" を発表しメダルを授与されます。その後も長い期間に亘ってクリントの作品の多くは家具工房の Rud. Rasmussen/ルド・ラスムッセンによって一点一点丁寧に作られました。1940年には息子と協働し照明メーカーのLe Klint/レ・クリント社を設立、紙製(後に樹脂製)の折りたたみセードは、デンマーク国民にとて普遍的なデザインと言えるまでに普及しました。