Frits Henningsen
Oak bookcase cabinet w100

２０世紀デンマーク家具デザインの礎を築いた家具デザイナーでキャビネットメーカーのFrits Henningsen／フリッツ・ヘニングセンによるブックシェルフ、横長タイプです。オーク材を用いたもので、１９４０年代頃の製作品と思われます。当時、このシリーズはマホガニーやローズウッドでも作られており、小ぶりなサイズ感が人気を博していたようです。オークの表面に経年による古色が見られましたが、大きく斑が見られたため、洗浄し、ソープ仕上げを施しました。古色は落ち、真っ新のような雰囲気になりましたが、天板にわずかに輪染みが残ります。本体のオーク材は天然木のようで、その木目文様は現代のオーク材には見られない野趣溢れる雰囲気です。本体の一部に呼び継ぎ補修を施しています。背板はダメージが見られたため、新たにオーク材の突き板で張り替えております。

cabinetmaker Frits Henningsen 1950’s
w-100, d-24.5, h-80.5cm
ご売約となりました。ありがとうございました。

Frits Henningsen／フリッツ・ヘニングセン　1889-1965
1911年、当時デンマークで最も知られていた家具工房のひとつ I.P. Mørckでの修行を終え、ドイツ、フランス、イギリスなど、感性を磨くためにヨーロッパ各国を旅します。帰国後の1915年、自身の家具工房を開き、アンピール様式、ロココ様式、そしてイギリスの17世紀スタイルなど、中央ヨーロッパから受けたインスピレーションと、活気に満ちた個性で、完璧主義的なスタイルを確立します。歴史に刻まれたこれまでの伝統的様式をもとに、モダンなデザインとして描き直し、多くの人々を魅了しました。