part1からの続きです。都内有数の歴史を誇る神社に隣接するS邸は、天然木や陶芸作品をこよなく愛するオーナーの感性によって構成されています。三階は和風な設えがなされた洋間で、奥の和室へと繋がります。和室の床には円山応挙によるお軸が掛かっていました。その他、濱田庄司の大鉢や、加守田章二の壺や彩色皿などが、空間的なゆとりをもって飾られています。二つの部屋を区切る欄間には「葡萄に栗鼠」が彫られ、ボリュームのある彫刻技術は見応えがあります。このお部屋にはフィン・ユールによるFJ48のセッティとアームチェア、BCモブラーによるキドニー形のコーヒーテーブルをお納めさせて頂きました。