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Kay Bojesen
Bear

20世紀前中葉に活躍したデンマークの工芸作家、Kay Bojesen/カイ・ボイスンによるベアーです。可愛らしい佇まいのフィギュアで、手足が動きます。目立ったダメージはなく、コンディションは良好です。

・以下は、カイ・ボイスン研究家の勝田正人さんによる見解となります・

このベアーは動物園の小熊「ウルスラ」とオーストラリアのコアラとの両方からインスピレーションを受けてデザインされている。ボイスンは子供達に優しく、工房に訪れた子供達によくプレゼントを渡していた。デンマークには当時ボイスンからテリアのティムや小さなベアーを直接もらった方がいるらしい。
ベアーは2011年から復刻されているが、復刻品シリーズではこのベアーだけが残念な作りとなっている。何よりも顔がオリジナルと異なる表情となっているからである。これは繊細なもので、目の位置、鼻の形状などがコンマ数ミリ単位でも異なれば全く別の表情となってしまうことを表している。もしボイスンが今も生きていてチェックするようなことがあるならば、これら復刻品にOKを出すことなかったのではないだろうか。ボイスンのデザインしたベアーを手に入れるには、ヴィンテージを購入するしかない。

勝田さんのインスタグラム: katsu_034
Literature: Lars Hedebo Olsen「KAY BOJESEN LINJEN SKAL SMILE」Lars Hedebo Olsen

Kay Bojesen own studio
Oak, Limba
h-12cm
price: ¥77,000-税込

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Kay Bojesen/カイ・ボイスン 1886-1958
デンマーク生まれ。ボイスンは20世紀前中葉のデンマークで、芸術家、職人、デザイナー、銀細工師、商人として活躍しました。商人の見習いとしてスタートし、最終的には芸術家となります。1906年、Georg Jensenシルバースミスで4年ほど銀細工師の弟子として働きました。当時のデンマークでは、Skønvirke/スコンヴィルケと呼ばれる過剰な装飾を施したデザインが流行しており、それに倣って装飾的で優雅なスタイルの作品を制作します。しかし、現代人としてのボイスンは、デザインの簡素化と、過剰な装飾の排除が新しく、よりシンプルで、新時代のライフスタイルに適していることに気づきます。ボイスンは、アール・デコがもてはやされている1930年代に、既にモダンデザインなスタイルでティーポットやカトラリーをデザインし、製作しました。ボイスンによる傑作は玩具に特化しており、その分野では真の先駆者でした。ボイスンは1935年にコペンハーゲンのブレゲード47番地に、カイ・ボイスン工房とショップをオープンさせます。ボイスンによる有名な衛兵隊は、1940年に国民の人気を博したクリスチャン10世国王の70歳の誕生日に関連して作られました。国王の馬上パレードは、ブレゲードのボイスンのショップの前を通過することになっており、ボイスンは国王の儀仗兵として、純色で塗られた高さ1メートルの衛兵4体を制作し、店の外に設置しました。赤、青、白の布と黒い熊皮の帽子をかぶったこの衛兵は国際的なデザインの古典となっています。同様に、人形や自動車や消防車、デンマーク人が「海のオウム」と呼ぶ、魅力的で珍しいツノメドリも製作。猿や象、シマウマやカバなど、人々の生活に密着したものから愛嬌のある動物シリーズを手がけ、デンマークに於ける国民的クリエーターとなります。ボイスンは社交的な性格で、特に米国のモダンデザイン界をはじめ、国際的な人脈も持っていました。芸術活動と経済、社会の発展との関係を早くから認識していたため、協会活動に参加し、手工芸の役割やその意味、諸条件に関する新たな考察が、一般の人々の注目を集めるに必要と考え、新聞にも反映するよう、パンフレットを執筆しました。ボイスンの芸術的プロフィールは、プロとしての真剣さ、妥協のない品質要求、献身、そして人生を肯定する過剰さとユーモアによって特徴づけられました。