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デンマークに於ける近代家具デザインの父と称された、Kaare Klint/コーア・クリントによってデザインされたサイドボードキャビネットです。1930年に発表されたモデルで、幅156センチと小振りなサイズ感でありながら、奥行きが64センチとダイナミックで、かなりの存在感で堂々たる佇まいです。本体、引戸、内部の棚板から抽斗に至るまで、幻の材と称されるキューバン・マホガニー材が惜しみなく用いられています。プロファイルエッジと呼ばれる輪郭線に沿って施された彫刻はとても綺麗な仕上がりです。下部のテーブルの把手は木地ベースに金属のキャップを被せており、ただならぬ雰囲気の家具です。僅かに呼継ぎ補修が見られますが、コンディションは良好です。搬入時にはベースと本体の箱と、ふたつに分けられます。
Rud. Rasmussen 1930
Cuban mahogany, Brass handle
w-156.5, d-64, h-96cm
price: ¥3,500,000- 税込
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Kaare Klint/コーア・クリント 1888-1954
デンマーク生まれ。高名な建築家の Jensen Klint/イェンセン・クリントを父に持ち、幼少の頃から建築や芸術的要素を生活の一部として育ち、コペンハーゲンの技術学校にて、父や、新古典建築の第一人者、Carl Petersen/カール・ピーターセンらの元で建築を学ぶ。1914年、父とカール・ピーターセンらが依頼を受けた「ファーボーミュージアム」の創設に若きクリントも家具デザインを担当。カール・ピーターセンと共同開発した名作椅子「フォーボーチェア」を皮切りに、新古典主義をベースとした数々の名作品を生み出す。1924年、王立芸術アカデミーに於ける家具科の創設に参加し、初代主任教授を務め、アルネ・ヤコブセン、モーエンス・コッホ、オーレ・ヴァンシャー、ハンス ・ウェグナーやポール・ケアホルムなど、後にデニッシュデザインを担うこととなる若きデザイナー達に教育と希望を与える。1929年、バルセロナで開かれた万博のデンマーク館の展示デザインを担当、自らデザインした椅子 "Red chair" を発表しメダルを授与されます。その後も長い期間に亘ってクリントの作品の多くは家具工房の Rud. Rasmussen/ルド・ラスムッセンによって一点一点丁寧に作られました。1940年には息子と協働し照明メーカーのLe Klint/レ・クリント社を設立、紙製(後に樹脂製)の折りたたみセードは、デンマーク国民にとて普遍的なデザインと言えるまでに普及しました。