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Albert Naur
Cubist landscape with house in the foreground 1917

デンマークの画家、Albert Naur/アルベルト・ナウアによる風景画油彩作品です。1917年に描かれたもので、高台から望む風景、建物や茂る木々がキュビズム表現によって描かれています。フレームはこちらで誂えました。表面に経年による浅いクラックが見られますが、剥落することはなさそうです。一箇所に、一見してわかり難い小さな凹みがあります。全体のコンディションは良好です。

Oil on canvas with new frame
signed: Naur 1917
image: w-76.5, h-63.5cm
frame: w-79.5, h-66cm
ご売約となりました。ありがとうございました。

SOLD

画面に僅かなクラックがありますが、剥落することはなさそうです。

デンマークの建築家、アルネ・ヤコブセンとエリック・モラーによる名建築オーフス市庁舎内に作られた結婚の近いを建てる部屋を、DANISH MODERNさんにご案内いただきました。

マホガニーの壁には、アルベルト・ナウアによる草花が油彩によって描かれています。ほどんどが茎で切られた「切り花」として描かれていますが、部屋の完成当時、デンマークを実行支配していたナチスドイツからの解放を祈り、ひと株だけ「根」が描かれているとのことです。

新郎新婦の控室にはナウアの油彩作品が飾られています。壁画ともに1940年代に制作されたものです。

Albert Emil August Schleppegrell Naur/アルベルト・ナウア 1889-1973
画家のアルベルト・ナウアはキュビズムでの表現をベースに肖像画や風景、花などの自然主義的表現のアーティストとして出発します。彫刻家で巨匠のカイ・ニールセンや、家具デザイナーのコーア・クリントらとの交流を持ち、20世紀初頭から発せられた新たなデンマーク芸術の流れに身を置きました。やがてフランス・パリに滞在し、柔らかく、寛大で豊かな自然を表現するようになります。1934年、彫刻家カイ・ニールセン(1882–1924)の早すぎる死の追悼10周年展のポスターを手がけました。また、アルベルト・ナウアは照明デザイナーとして活躍したポール・ヘニングセンの義理の弟の立場にあり、1937年、ポール・ヘニングセンがゲントフテに建てた挑発的で実験的な自邸「ゲントフテで最も醜い家」の廊下と寝室のための壁紙デザインを行なっており、そのデザインはやはり挑発的な「裸の女性達」でした。現在もその家と壁紙は保存されています。ポール・ヘニングセン自邸/dezeen.com また、1943年にはアルネ・ヤコブセンによるオーフス市庁舎の結婚式場の壁画を制作しました。