Jais Nielsen
"Vence" 1949

デンマークの芸術家、Jais Nielsen／ヤイス・ニールセンによる水彩画作品です。馬に跨る精悍な顔つきの男、そして背景にトリコロールが描かれています。1949年に描かれた作品ですが、この年、氏は南フランスのヴァンスを訪れたようで、トリコロールを背景にした同年号の作品をいくつか描いています。オリジナルのフレームはそのままに、マットを新調しました。

Watercolor on paper in original frame with new mat
signed: JAIS-49 VENCE
image: w-37.5, h-21.5cm
frame: w-43.5, h-28cm
ご売約となりました。ありがとうございました。

Jais Nielsen／ヤイス・ニールセン　1885-1961
コペンハーゲンに生まれる。クリスチャン・サートマンやヨハン・ロードより教育を受けるも、修学旅行先で出会った前衛芸術に衝撃を覚え、アカデミックスタイルを放棄する。1909年にベルリンを訪問。1911年から3年間ほどパリに在住し、ポスト印象派やキュビズムなどの新しい芸術の流れの中に身を置く。1920年にイタリアを訪問し、ルネサンス芸術に興味を持つようになる。当時デンマークでも頭角を現していた芸術家のOlaf RudeやEdvard Weieなどのアーティストと共に、デンマークのアートシーンにおける前衛的な表現を行ったひとりとして知られるようになる。1921年から7年間はロイヤルコペンハーゲン製陶所に彫刻家として在籍、様々な釉薬で展開された、「善きサマリア人」や「天使とヤコブの力くらべ」など、旧約聖書や新約聖書をモチーフとした彫刻磁器作品群は広く称賛され、それまでの絵画作品の存在が見えにくくなるほどの人気を博したと云われています。