Luca Scandinavia | 北欧ヴィンテージ・工芸・アート
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Kaare Klint
"Øreklapstol" Wing back chair and Foot stool

1941年発表の "Øreklapstol" ウイングバックチェアは、デンマークデザインの父と称される、コーア・クリントによるものです。身体を覆うような大振りなサイズ感は、暖炉の温もりを懐に溜め込むために設計されたと云われており、デンマークでは仮眠用の椅子として知られています。大きな "ウイング/羽" に頭部を預け、夕食前後にひとときの眠り/power-napを得ます。

Rud. Rasmussen 1940’s
Mahogany legs with New wool fabrik (COTIL)
w-70, d-90, h-116, sh-42cm
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Kaare Klint/コーア・クリント 1888-1954
デンマーク生まれ。高名な建築家の Jensen Klint/イェンセン・クリントを父に持ち、幼少の頃から建築や芸術的要素を生活の一部として育ちます。コペンハーゲンの技術学校にて、父親や、新古典建築の第一人者、Carl Petersen/カール・ピーターセンらの元で建築を学びます。1914年、父親とカール・ピーターセンらが依頼を受けた「ファーボーミュージアム」の創設に若きクリントを招き入れ、家具デザインを担当させます。カール・ピーターセンと共同開発した名作椅子「フォーボーチェア」を皮切りに、新古典主義をベースとした数々の名作品を生み出します。1924年、王立芸術アカデミーに於ける家具科の創設に参加し、初代主任教授を務め、アルネ・ヤコブセン、モーエンス・コッホ、オーレ・ヴァンシャー、ハンス ・ウェグナーやポール・ケアホルムなど、後にデニッシュデザインを担うこととなる若きデザイナー達に教育と希望を与えます。1929年、バルセロナで開かれた万博のデンマーク館の展示デザインを担当、自らデザインした椅子 "Red chair" を発表しメダルを授与されます。その後も長い期間に亘ってクリントの作品の多くは家具工房の Rud. Rasmussen/ルド・ラスムッセンによって一点一点丁寧に作られました。1940年には息子と協働し照明メーカーのLe Klint/レ・クリント社を設立、紙製(後に樹脂製)の折りたたみセードは、デンマーク国民にとって普遍的なデザインと言えるまでに普及しました。